明日は朝日を浴びながらジョギングでもしようか。
2009 / 11 / 15 ( Sun ) すこぶる体調がいいので、卸したての朝日を浴びながら海に向かって『金よこせー!』と叫んでみようと思案した。
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胃の中の蛙♯0
2009 / 11 / 10 ( Tue ) 朝から降り続いた雨は、彼の罪を洗い流すのではなく、彼に罪を思い出させた。
消えることのない罪を消し去ろうとした罪が、静かに差し出された。 大地へ染み込む雨水は、刻印として水溜まりを作った。罪のしるしとして。 蛙は水溜まりへ右足を突っ込み、靴底から感じたその冷たさを、決して忘れることは無いだろうと思った。それは耐え難い恐怖であった。 しかしこれは、この恐怖は、神が用意したささやかな前菜に過ぎなかった。彼の内部を満たしつつあった恐怖は、よく訓練されたウエイターによって、メインディッシュを迎えようとしていた。 全く狂いのない、隙のないコースだった。 傘に当たる雨音が、歌を歌っていた。 それを聞いた蛙は、尚更恐怖した。 恐怖は彼の内側から湧き続け、また彼の頭上から降り続いた。 『自己嫌悪に堕ちたところで、罪は膨らむばかりだ』 穏やかな雨音のメロディーは、彼に囁いていた。 傘を地面に叩きつけたくなった。実際、彼は傘を閉じて、勢いよく振り上げていた。これは、恐怖を紛らわせる為の抵抗だ。 しかし蛙の眼は、恐怖に支配されていた。眼に映っていたのは、皮を剥がれた自分の姿だった。 肉の塊となり、吹き出す血に汚れていく、自分自身だった。 腹からえぐり出された胃袋は、綺麗に片方の切り口を縫い合わされ、腸へと繋がっていたはずの切り口は、丁寧に広げられていた。 雨は激しさを増し、水溜まりは益々深く大地を削っていた。蛙の右足は既に踝までつかり、彼は確信したはずの冷たさの記憶を、すっかり忘れてしまっていた。 彼は叫んでいた。ありとあらゆる恐怖の表現を口にしていた。 少しでも客観的でありたかったのだ。 少しでも、自分を忘れたかったのだ。 蛙は胃袋を頭に被った。すっぽりと、顔が隠れた。 とても奇妙な姿だった。いびつな姿だった。 どこかの神話に出てくる、半獣半人を思い浮かべる者もいたが それはどちらかと云えば、子供の落書きみたいな出来そこないだった。 彼の服装が有り触れていたものであったことが、尚更その姿を奇妙なものにしていた。 コンバースの黒いスニーカーに、ブラウンの綿パン。安物の革ベルトは使い始めてもう3年は経っている。洗いすぎて草臥れた白のTシャツは、辛うじてプリントされた文字が読み取れた。 羽織っていたグレーのジャケットだけは、この秋に新調したものだった。 中肉中背の体に、鮮やかなピンク色の胃袋が乗っていた。 彼は声を出した。消えてしまいたい、と声に出した。 しかし声はたっぷりと煮込んだスープのように、胃袋のどこかへすんなり飲みこまれた。 彼の声が、誰かの耳に届くことはなかった。 そこには、雨音だけが響いていた。
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三番目の安息地。
2009 / 10 / 14 ( Wed ) 本屋に行くと、ついつい新刊書を手にとってしまう。
家には読み終わっていない本が、レストランで出されるサラダのドレッシングくらいは残っているのに、 つい手に取ってしまう。 財布をみて、今日は止めておこうと思うのだけれど、 文庫本の森を抜け出す頃には、僕の手に二冊ばかりの本が握られている。 それで大体、新刊書一冊分。 財布との相談は何だったんだ。と呟いたところで、それは誰も聞いてなどいない。 僕を含め。 それからレジに向かう。そうしてお金は消えていく。 時間が欲しい、まったく。
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モラトリアム退行
2009 / 10 / 12 ( Mon ) 人間、暇を持て余すと活字を欲するようです。
いよいよ持て余す暇さえもが無くなると、読むだけじゃ飽きたらず、綴りたくなるらしいです。 (俺調べ)
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メェルを巡る考察♯4
2009 / 10 / 07 ( Wed ) そうして稀代の色男は、己が現実の真実を知り、現実が真実とほぼ同義をなす、稀有な時間に終止符を打った。
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